しみ・くすみのレーザー治療
大きくわけると、個別のしみを照射するスポット治療と顔全体に弱い出力で照射してくすみなどにも対応する治療の2種になります。スポット治療は通常受診当日に施術可能ですが、顔全体の照射治療はまず受診して診察させていただき、照射予約をとり後日行います。肝斑がある場合はまずピコトーニングをお勧めしています。
しみのレーザー治療
わかりやすく表現すると、皮膚にはなるべくダメージを与えずメラニン色素だけを特定波長のレーザー光で破壊するのがしみのレーザー治療です。色素に反応させる治療のため、一般に色の濃いはっきりしたしみほど反応が良く薄くぼんやりしたしみには反応が悪いです。(イメージと逆かもしれませんが、薄いしみほど取れにくかったりします。)
肌質によりますが炎症後色素沈着(メラニンが破壊された影響でやけどのあとが黒くなるような反応が起こること)、赤みなどが生じた場合、落ち着くまで数か月かかる可能性があります。
Qスイッチレーザー(Qスイッチアレキサンドライトレーザー)
Qスイッチレーザーは、メラニンの色にのみ強く反応するレーザー光を用いたしみに対してのスタンダードな治療です。照射後、通常数日間黒い膜のようなかさぶたができます(あまり出ない場合もあります)。施術後の赤み、腫れ、肌質や部位によっては炎症後色素沈着(レーザーによるメラニン破壊の衝撃によりやけどのあとが黒くなるような反応)などが起こることがあります。炎症後色素沈着が生じた場合は消えるまで数か月かかります。
項目 | 金額 |
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3mm径 1ショット | 220円 |
ピコレーザー
ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーより大幅に短いパルス幅のレーザーを照射し光熱作用では無くより皮膚ダメージの少ない光音響作用で色素を破壊します。当院採用のキャンデラ社ピコウェイは、国内承認機の中で最も短いパルス幅であり、とくに大きなメリットが得られる機種です。
ピコレーザーのメリット
- しみを破壊する力がより強く、薄いしみにも反応しやすい
- Qスイッチレーザーの1/10程度の出力で照射し、熱反応が生じないので炎症後色素沈着になってもより短期間で改善する
- 色素脱出(色抜け)が起こりにくい
- Qスイッチレーザーで効果が不十分だったしみにも効果が得られることがある
ピコレーザーのデメリット
- 照射後の紅斑・赤みが出やすい(時間とともに改善します)
- 治療費が高くなる
ピコスポット(4~5mm径)
個別のしみを直接照射する方法です。Qスイッチレーザーより単価は高くなりますが、ショット径が大きいためショット数は少なくなります。
項目 | 大きさ | 金額 |
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1ショット(4~5mm径) | 550円 | |
大きなしみ | ~20mm | 11,000円 |
~25mm | 16,500円 | |
~30mm | 22,000円 | |
※以降5mmごとに5,000円ずつup |
顔全体の治療(くすみ、赤み、毛穴、ハリ、にきび跡など)
フォトフェイシャル(M22)
IPLとよばれる、色々な波長の光を肌に照射する治療です。照射光には赤み(毛細血管)に効く波長、しみ(メラニン)に効く波長、肌にハリをもたせるコラーゲンを産生させる波長などが含まれています。多種類のレーザーを、弱い出力で顔全体に照射するようなイメージです。1回で劇的な変化を期待できる治療ではありませんが、赤み、しみ、くすみ、小じわ、毛穴の開き、にきび痕など色々な症状を少しずつ改善させていきます。10年間の長期成績として、照射を継続することで皮膚の老化の評価(小じわ・弾力など)が改善することが報告されています。施術当日もそのままメイクをして帰宅していただけます。
当院採用のM22ステラは高い効果が知られています。肌質改善の効果を高めるため、オプションでジェネシスの同時照射を行うこともできます。なお、照射後、赤み、毛包炎(毛穴の炎症)などが起こる場合があります。通常数日でおさまりますが、長引く場合は受診してください。
項目 | 金額 |
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全顔(初回) | 11,000円 |
全顔 | 16,500円 |
ジェネシス同時照射 | 2,200円 |
- ※肌のターンオーバーに合わせて1~2ヶ月に1回の照射をお勧めしています。
- ※初回照射前に紫外線カメラによるしみ、小じわなどの肌診断を行います。
ロングパルスYAGレーザー(ジェネシス)
ロングパルスNd:YAGレーザーを皮膚から少し離して顔全体に照射することで、真皮上層に作用して、コラーゲンの増生を促し、肌のキメ、ハリ、毛穴の開きなどを改善します。施術中はやや温かいシャワーが当たっているような感じで痛みはほとんどありません。ただし、ごくまれに発赤や軽いやけどを引き起こすこともあります。なお、ダウンタイムはありませんので、そのままメイクをして帰宅できます。
項目 | 金額 |
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6000ショット | 8,800円 |
3000ショット | 5,500円 |
ピコトーニング(くすみ、肝斑など)
皮膚障害が少ないピコレーザーを弱めに顔全体に当て、メラニン量を少しずつ減少させる治療です。通常3~4週間隔で照射します。1回でも効果を感じる方もおられますが、3~4回照射後から目に見える効果が出てくる事が多いです(効果には個人差があります)。効果が実感できたら間隔を空けながら、メンテナンス的な継続照射をお勧めしています。
従来のQスイッチレーザートーニングと比較して皮膚へのダメージが少ないので肝斑治療にも適しています。
施術当日からメイク可能です。赤み、毛包炎、稀に肝斑の増悪や色素脱出が生じることがあります。
完全予約制(まずは外来受診してください)
項目 | 金額 |
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全顔(初回) | 11,000円 |
全顔 | 16,500円 |
ピコフラクショナル(毛穴、小じわ、にきび跡、ハリなど)
ピコレーザーによる衝撃波で皮膚に無数のごく小さな空洞を作る治療です。空洞の治癒過程でコラーゲンやエラスチンが増生し新しい皮膚へ入れ替えることで毛穴の開き、小じわ、にきび跡、ハリなどの改善をはかります。メラニンに反応する波長を使用しますので、ほかのフラクショナル治療と異なりしみ、くすみにも効果があります。
照射後赤み、内出血、肌質によっては色素沈着が生じることがあります。
メイクは当日から可能です。4週間ごとに効果が実感できるまで複数回治療します。
完全予約制(まずは外来受診してください)
ピコフラクショナル1064nm(リゾルブ)
比較的皮膚の深いところに作用します。照射後赤みが出ますがおおむね当日中に改善します。痛みは軽度ですので麻酔は通常必要ありません。
ピコフラクショナル532nm(リゾルブフュージョン)
よりメラニンに対する反応が強い波長を1064nmよりも高密度に照射します。強めの治療で、照射後1週間程度軽い赤みやかゆみが続いたり、炎症後色素沈着が生じる場合があります。1064nmより痛みが強いので痛みに弱い方は施術前の外用麻酔をお勧めします。肝斑がある方は施術できません。
2パス照射1064nm+1064nmもしくは1064nm+532nmで治療を行います(同価格)。
自費の処方薬
しみ・しわの塗り薬
ハイドロキノンクリーム(5%)
最もスタンダードなしみの塗り薬で、メラニン産生を抑えます。赤みが出る場合があり、症状が強い場合は使用できません。しみ、くすみの他炎症後色素沈着にも使用できます。
トレチノインクリーム(0.025%、0.05%、0.1%)
レチノールなどと同じビタミンAの外用剤のうち最も作用が強いものです。メラニンの排出、小じわ・質感の改善などの作用があります。ハイドロキノンと併用することでより高いしみ取り効果が期待できます。妊娠中の方は使用できません。アスタキサンチンジェル
抗酸化作用の強いアスタキサンチンを主成分とするジェルです。しみ・しわの予防・改善に効果があります。顔全体にもお使い頂けます。
項目 | 金額 |
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ハイドロキノンクリーム | 1,320円 |
トレチノインクリーム | 1,650円 |
アスタキサンチンジェル | 5,500円 |
GFハイドロジェルマスク | 2,200円/1枚 |