保険のレーザー治療

レーザー治療イメージ

当院ではレーザー専門医資格を持つ院長を中心に年間7000例以上のレーザー、光治療を行っています。

ピコレーザー・Qスイッチアレキサンドライトレーザー

メラニンに対して吸収の良い波長の光(ピコレーザー:532nm、1064nm アレキサンドライトレーザー:755nm)を当て、皮膚を守りながらメラニンだけを破壊することを目的とした治療です。

適応疾患

  • 太田母斑(主に顔面に生じる灰青色のしみ)
  • 外傷性色素沈着症(怪我による色素沈着)
  • 異所性蒙古斑(臀部以外に生じる蒙古斑)

※扁平母斑は当院のレーザーは保険適応外です。

太田母斑

太田母斑は、頬や目の周囲など、主に顔面の片側に生じる灰色~青色調のあざで、治療が完了すると再発することはほぼ無いためレーザー治療を積極的におすすめしています。治療後すぐには薄くならず、レーザー照射後2か月後くらいから徐々に薄くなります。3~6か月ごとに複数回の治療を必要とします。

外傷性色素沈着症

外傷を負った際に傷口に入った異物や強い炎症が原因となり色が残ったものです。受傷後2年程度経過しても色が残っている場合はレーザー治療の対象となります。

異所性蒙古斑

蒙古斑は東洋人のほぼ全員に認められるありふれたものでほとんどが10歳くらいまでに消えますが、色の濃いものは成人しても消えない可能性が高いですので、早期のレーザー治療をおすすめしています。3~6か月ごとに自然消退が期待できる濃さになるまで治療します。中高生~成人してからも治療は可能ですが治療効果が落ちますのでできれば乳幼児期にご相談ください。

VビームⅡ

VビームⅡは、主に赤い色に反応する595nmの波長の色素レーザーです。レーザー光照射と同時にマイナス26℃の冷却ガスを吹き付けることで皮膚の表面を守り、照射の痛みを軽減させ皮膚の深部までの治療が可能になっています。当院採用のVビームⅡは、従来機と比べ照射径が大きいためまだらになりづらく、照射後のダウンタイムも軽くなっています。

適応疾患

  • いちご状血管腫(乳児血管腫)
  • 単純性血管腫
  • 毛細血管拡張症

いちご状血管腫(乳児血管腫)

生後少ししてから発生し、急速に大きくなる血管を主成分とする赤い腫瘍です。自然消退傾向があるため経過観察で良いと言われていた時期もありましたが、血管腫が消退した皮膚が委縮した瘢痕(きずあと)となることから現在できるだけ早期でのレーザー治療が望ましいとされています。発見次第、早くレーザー治療を開始することで瘢痕を最小範囲にとどめることができます。増大スピードが速い場合や、口唇・上眼瞼など機能障害を起こす可能性がある場合は入院の上内服治療との併用が必要ですので当院より適切な施設へ紹介いたします。通常3か月ごとの照射ですが増大傾向が明らかな場合は1か月に1回照射します。

単純性血管腫

生まれたときからある皮膚の赤い部分、いわゆる「赤あざ」です。自然消退することは無く、無治療だと徐々に色が赤紫色に濃くなり、盛り上がってくることがあります。成人してからではレーザーの効果が悪いことがあるため、できるだけ早期の治療開始が望まれます。額の単純性血管腫は特別にサーモンパッチと呼ばれ徐々に薄くなってきますが、色調が濃いもの、広範囲のものは完全には消えず、成人しても赤みが残ることがあります。無治療の成人の方にももちろん効果がありますので、是非ご相談ください。

毛細血管拡張症

毛細血管拡張症は、皮膚の表面に近い場所にある毛細血管が拡張している状態で、頬、鼻、体幹などによく起こります。頬に網目状に広がると一見しみやくすみのように見えることもあります。血液に含まれているヘモグロビンに反応する光を照射し、毛細血管を収縮・破壊することにより赤みが目立たなくなります。VビームⅡは初代機よりもダウンタイムは軽いですが、1週間程度の赤み、腫れが出ることがあります。また紫斑(内出血)が生じた場合は消退まで約2週間かかります。翌日よりメイクは可能です。
※血管拡張症が適応ですので、いわゆる赤面症(赤くなったり白くなったり)への治療適応はありません。

自費のレーザー治療

保険診療ではカバーしきれないお悩みに対して、自費診療でのレーザー治療を行っています。

しみのレーザー治療

わかりやすく表現すると、皮膚にはなるべくダメージを与えずメラニン色素だけを特定波長のレーザー光で破壊するのがしみのレーザー治療です。色素に反応させる治療のため、一般に色の濃いはっきりしたしみほど反応が良く薄くぼんやりしたしみには反応が悪いです。(イメージと逆かもしれませんが、薄いしみほど取れにくかったりします。)
肌質によりますが炎症後色素沈着(メラニンが破壊された影響でやけどのあとが黒くなるような反応が起こること)、赤みなどが生じた場合、落ち着くまで数か月かかる可能性があります。

Qスイッチレーザー(Qスイッチアレキサンドライトレーザー)

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、メラニンの色にのみ強く反応するレーザー光を用いたしみに対してのスタンダードな治療です。照射後、通常数日間黒い膜のようなかさぶたができます(あまり出ない場合もあります)。施術後の赤み、腫れ、肌質や部位によっては炎症後色素沈着(レーザーによるメラニン破壊の衝撃によりやけどのあとが黒くなるような反応)などが起こることがあります。炎症後色素沈着が生じた場合は消えるまで数か月かかります。

※小さなしみであれば数百~数千円で治療できます。
※太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症の治療は保険適応です。
項目 金額
3mm径 1ショット 220円

ピコレーザー

ピコレーザー

ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーより大幅に短いパルス幅のレーザーを照射し光熱作用では無くより皮膚ダメージの少ない光音響作用で色素を破壊します。当院採用のキャンデラ社ピコウェイは、国内承認機の中で最も短いパルス幅であり、とくに大きなメリットが得られる機種です。

ピコレーザーのメリット

  • しみを破壊する力がより強く、薄いしみにも反応しやすい
  • Qスイッチレーザーの1/10程度の出力で照射し、熱反応が生じないので炎症後色素沈着になってもより短期間で改善する
  • 色素脱出(色抜け)が起こりにくい
  • Qスイッチレーザーで効果が不十分だったしみにも効果が得られることがある

ピコレーザーのデメリット

  • 照射後の紅斑・赤みが出やすい(時間とともに改善します)
  • 治療費が高くなる

ピコスポット(4~5mm径)

個別のしみを直接照射する方法です。Qスイッチレーザーより単価は高くなりますが、ショット径が大きいためショット数は少なくなります。

ピコトーニング(くすみ、肝斑など)

皮膚障害が少ないピコレーザーを弱めに顔全体に当て、メラニン量を少しずつ減少させる治療です。通常3~4週間隔で照射します。1回でも効果を感じる方もおられますが、3~4回照射後から目に見える効果が出てくる事が多いです(効果には個人差があります)。効果が実感できたら間隔を空けながら、メンテナンス的な継続照射をお勧めしています。
従来のQスイッチレーザートーニングと比較して皮膚へのダメージが少ないので肝斑治療にも適しています。
施術当日からメイク可能です。赤み、毛包炎、稀に肝斑の増悪や色素脱出が生じることがあります。効果が実感できたら間隔を空けながら、メンテナンス的な継続照射をお勧めしています。
完全予約制(まずは外来受診してください)

項目 金額
全顔 16,500円
全顔(初回) 11,000円

ピコフラクショナル(毛穴、小じわ、にきび跡、ハリなど)

ピコレーザーによる衝撃波で皮膚に無数のごく小さな空洞を作る治療です。空洞の治癒過程でコラーゲンやエラスチンが増生し新しい皮膚へ入れ替えることで毛穴の開き、小じわ、にきび跡、ハリなどの改善をはかります。メラニンに反応する波長を使用しますので、ほかのフラクショナル治療と異なりしみ、くすみにも効果があります。4週間ごとに効果が実感できるまで複数回治療します。
照射後赤み、内出血、肌質によっては色素沈着が生じることがあります。メイクは当日から可能です。
完全予約制(まずは外来受診してください)

ピコフラクショナル1064nm(リゾルブ)

比較的皮膚の深いところに作用します。照射後赤みが出ますがおおむね当日中に改善します。痛みは軽度ですので麻酔は通常必要ありません。

ピコフラクショナル532nm(リゾルブフュージョン)

よりメラニンに対する反応が強い波長を1064nmよりも高密度に照射します。強めの治療で、照射後1週間程度軽い赤みやかゆみが続いたり、炎症後色素沈着が生じる場合があります。1064nmより痛みが強いので痛みに弱い方は施術前の外用麻酔をお勧めします。肝斑がある方は施術できません。

2パス照

1064nm+1064nmもしくは1064nm+532nmで治療を行います(同価格)。

項目 金額
全顔 22,000円
全顔(初回) 16,500円
外用麻酔 660円

CO2レーザー(アキュパルス)

主に水分に反応する波長の光を照射して組織を破壊・蒸散させる治療です。当院採用のルミナス社アキュパルスはスキャナー付きの高機能機で、周囲組織の熱変性がほとんど起こらないため他機に比べダウンタイムが軽く、瘢痕を残しにくいのが特徴です。

ほくろ除去

病変が浅い場合は、CO2レーザーを使用して切除します(自費診療)。病変が深い場合は、くり抜きによる摘出をお勧めしています(保険診療)。いずれの方法も局所麻酔が必要です。病変に合わせて最適な方法を提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
※保険診療の対象となるのは隆起しているもの、色調が濃いものに限られます。

保険診療によるほくろや小腫瘍切除

いぼ除去

顔や首の小さないぼは通常保険の凍結治療を行いますがCO2レーザーで除去することも可能です。

項目 金額
直径3mmまで 2,200円/1個
3~5mm 3,300円/1個
5mm以上 4,400円/1個

CO2フラクショナルレーザー(にきび跡の凹凸、毛穴)

CO2フラクショナルレーザー

CO2フラクショナルレーザーは、レーザーを無数の点で照射し、細かい穴を肌に開けます。ボックス型の瘢痕には表面の削り処置も併用します。ニキビ跡の凸凹や小じわ、毛穴を改善する治療法です。当院採用のルミナス社アキュパルスはスキャナー付きの高機能機で、熱変性作用が少なく他機種よりも通常痛みやダウンタイムは軽くなります。
治療後はひりひりとした痛みや赤み、腫れなどが発生しますが、通常3~7日程度で治ります。稀にですが、内出血や水膨れ、色素沈着が発生する場合があります。少しずつ改善しますので、12週間隔で複数回治療を行います。

項目 金額
両頬(外用麻酔料込) 19,800円
鼻、下顎 各+1,100円
+2,200円

フォトフェイシャル(M22)

フォトフェイシャル(M22)

IPLとよばれる、色々な波長の光を肌に照射する治療です。照射光には赤み(毛細血管)に効く波長、しみ(メラニン)に効く波長、肌にハリをもたせるコラーゲンを産生させる波長などが含まれています。多種類のレーザーを、弱い出力で顔全体に照射するようなイメージです。1回で劇的な変化を期待できる治療ではありませんが、赤み、しみ、くすみ、小じわ、毛穴の開き、にきび痕など色々な症状を少しずつ改善させていきます。長期成績として、照射を継続することで皮膚の老化の評価(小じわ・弾力など)が改善することが知られています。施術当日もそのままメイクをして帰宅して頂けます。

当院採用のM22ステラは高い効果が知られています。肌質改善の効果を高めるため、オプションでジェネシスの同時照射を行うこともできます。なお、照射後、赤み、毛包炎(毛穴の炎症)などが起こる場合があります。通常数日でおさまりますが、長引く場合は受診してください。

項目 金額
顔全体 16,500円
顔全体(初回) 11,000円
ジェネシス同時照射 2,200円
  • ※肌のターンオーバーに合わせて1~2ヶ月に1回の照射をお勧めしています。
  • ※初回照射前に紫外線カメラによるしみ、小じわなどの肌診断を行います。

ロングパルスYAGレーザー(ジェネシス)

ロングパルスYAGレーザー

ロングパルスNd:YAGレーザーを皮膚から少し離して顔全体に照射することで、真皮上層に作用して、コラーゲンの増生を促し、肌のキメ、ハリ、毛穴の開きなどを改善します。施術中はやや温かいシャワーが当たっているような感じで痛みはほとんどありません。ただし、ごくまれに発赤や軽いやけどを引き起こすこともあります。なお、ダウンタイムはありませんので、そのままメイクをして帰宅できます。

※全顔照射は通常6000ショット
項目 金額
6000ショット 8,800円
3000ショット 5,500円

VビームⅡ(赤み、血管拡張)

VビームⅡ

VビームⅡは、主に赤い色に反応する595nmの波長の色素レーザーです。レーザー光照射と同時にマイナス26℃の冷却ガスを吹き付けることで皮膚の表面を守り、照射の痛みを軽減させ皮膚の深部までの治療が可能になっています。当院採用のVビームⅡは、従来機と比べ照射径が大きいためまだらになりづらく、照射後のダウンタイムも軽くなっています。

保険のレーザー治療(VビームⅡ)

※にきび跡の赤みの範囲が狭い場合は価格応談
※毛細血管拡張が明らかな場合は保険治療となる場合もあります。
項目 金額
老人性血管腫 1,100円/1個
静脈湖 8,800円/1か所
その他自費照射 1ショット 1,650円

自費のVビーム治療

老人性血管腫

加齢に伴って増える、赤い点状やいぼ状の病変。小型であればほぼ1回の照射で治癒します。

静脈湖

主に唇に生じる暗紫色調の病変。手術で摘出する場合もあります。1度で消えない場合は再照射が必要になります。

にきび跡の赤み

にきびがきちんと保険治療でコントロールできていることが最も重要です。

期待できる効果
  • 殺菌作用
  • 赤みの早期改善
  • 瘢痕予防
※にきび跡の赤みの範囲が狭い場合は価格応談
※毛細血管拡張が明らかな場合は保険治療となる場合もあります。
項目 金額
老人性血管腫 1,100円/1個
静脈湖 8,800円/1か所
その他自費照射 1ショット 1,650円